- 「利用者さんがブログを書きたいと言っているのですが・・・」
- 「就労支援事業の作業でブログを取り入れたい!」
- 「就労支援事業でブログの書き方を教えるメリットを知りたい!」
このような悩みを解決します。
今回は、就労支援事業にたずさわっている方向けに、就労支援において、ブログの書き方を利用者さんに教えた方がいい理由について解説していきます。
僕は双極性障害およびADHD(グレー)を持ち、かつて就労継続支援B型事業所に通ってました。
そこでブログにたずさわり、スキルを認められ、一般就労(メディア運営)に引っ張っていただきました。
また現在、就労継続支援A型事業所にてブログ講師もやっています。ピアサポートですね。
まだ、病気は寛解していませんが、ブログ関連の仕事をして日々過ごしています。
そんな僕が、当事者目線からブログの書き方講座を就労支援で取り入れた方がいい理由を解説していきます。
それでは、いってみましょう!
B型事業所利用時のブログの実績
まず、僕がB型事業所利用時、たずさわってきたブログの実績を簡単に紹介します。
挨拶や日常の出来事を書く日記のような記事から、SEO対策をガッツリした記事までいろいろ書いてきました。
SEO対策とは、検索エンジン最適化といい、特定のサイトおよび記事が検索したとき上位に表示されるようにする施策のことを言います。
執筆記事数
僕が就労継続支援B型事業所にいた1年間(週5回通所)で書いたブログ記事は以下の通りです。
- B型事業所利用者ブログ:公開200記事中100記事執筆
- B型事業所メディアサイト:公開80記事中78記事執筆
週5日通所だったので、年間260日で178記事書いてますね。結構多いですね。2日で1〜2記事書いてきたようです。
軽そう状態で、1日3記事書いたこともありましたが、さすがに疲れましたw
僕のような過集中の方がブログを書くときは、休憩させるなどを取らせた方がいいです。
僕はブログが好きでハマってたくさん書いてきましたが、ある程度の量を書くのは必要ですが、3日〜1週間で1記事書けるぐらいのペースで大丈夫です。
執筆記事順位(10位以内・2024年1月13日時点)
SEO対策をした記事の順位を抜粋して紹介します。
- 沖縄観光関連記事:1位×1、3位×2、6位×1
- 沖縄芸能関連記事:2位×2、3位×1、6位×1、8位×1
- 沖縄料理関連記事:6位×1、10位×1
など
日記ブログに慣れたら、SEO対策する記事を書けるようになると、一般企業でも重宝されるスキルが身につきます。
就労支援事業所においてブログの書き方講座とは、日記ブログから始まり、SEO対策をほどこすブログの書き方を教えることです。
次は、就労支援事業において、利用者さんにブログの書き方を教えた方がいい理由を紹介していきます。
就労支援で利用者さんにブログの書き方を教えた方がいい理由10選
就労支援事業において、利用者さんにブログの書き方を教えた方がいい理由は以下の10個です。
- アウトプット(言語化)できる
- 頭の中を整理できる
- ライティングを覚えることができる
- 紹介するものの情報に強くなる
- 調べる力が身に付く
- PCを使えるようになる
- アイキャッチ画像作成を覚えられる
- ワードプレスを使うことができるようになる
- SEO対策を覚えることができる
- 分析力が身に付く
それぞれ解説していきます。
アウトプット(言語化)できる
就労支援事業において、利用者さんにブログを教えた方がいい理由ひとつ目は、アウトプット(言語化)できることです。
利用者さんの多くは、常にいろいろ考え、ぐちゃぐちゃな気持ちに、ひとりでもんもんと過ごす日も少なくはありません。
そんなときは吐き出せるなら吐き出した方がいいです。
吐き出し方として、誰かに相談するのもいいですが、文章にしてアウトプット(言語化)するといいです。
自分の考えや想いを客観的に見ることができます。
利用者さんがブログを始めるときは、最初日記のようなブログを書いてもらうことがいいです。
とりあえず最初は、ブログを使うことで、吐き出す、つまりアウトプット(言語化)ができることを認識してもらいましょう。
頭の中を整理できる
就労支援事業において、利用者さんにブログを教えた方がいい理由二つ目は、頭の中を整理できることです。
ひとつ目で述べたように、ブログでアウトプット(言語化)することによって、自分の考えや想いを客観視できますが、そうすることによって、自分の頭の中を整理できるのがいいです。
まず、利用者さん自身の考えや想いを、順番関係なく箇条書きにしてもらいます。次に、それらを組み合わせて文章にします。この段階で、頭の中を整理整頓できます。
また、日々の事業所内の作業を書き出してもらうのもいいですね。利用者さんにとって作業はどのようなものかを把握できますし、その作業の改善点なども見つかるかもしれません。
どんなことを考え、どんな想いで日々を過ごしているかがはっきりわかることで、この先、自分が何をしたいか、目標設定も出来るかもしれません。
ライティングを覚えることができる
就労支援事業で、利用者さんにブログを教えた方がいい理由三つ目は、ライティングを覚えることができることです。
自分の考えや想いをアウトプット(言語化)するのに慣れてきたら、書けば書くほどライティング技術が向上します。
ブログはネット上に公開するものなので、何よりも大事なのが読者目線で書くということ。
読者に見やすい文章にするには、
- 誤字脱字をなくす
- 漢字を使いすぎないようにする
- 専門用語をなるべく使わない
など、いろいろなことを注意しなくてはなりません。
これらを注意して書くことによって、ライティング技術が身につけられます。
その後、ブログライティングを覚えるときは、結論を最初に書くPREP法なども必要になってきます。
PREP法とは、結論から先に述べる、わかりやすい説明の構成を作るための文章モデルのひとつです。PREP法を身につけることで、上司への報告・部下への指導・プレゼンテーション・商談などあらゆる場面でコミュニケーションが円滑になります。
紹介するものの情報に強くなる
就労支援の利用者さんにブログを教えた方がいい理由4個目は、紹介するものの情報に強くなることです。
例えば、物販を行なっている事業所さんなどは、宣伝も兼ねて、商材のブログも書いた方がいいです。
任意の商材を書くとき、それ自体がそもそもどんなものなのか、その背景や歴史、作り方など調べると思います。
調べたものを自分の言葉で文章に直して、ブログを完成していきます。情報が多ければ多いほど、その商材のスペシャリストになっていきます。
商材の数だけ、ブログを書くことができ、商材の数だけ、情報を得ることができます。すると必然と、商材の知識が増えます。
現代社会は、情報をどれだけ得られるかがカギとなるので、情報に強くなるのが大事になります。
紹介記事のブログを書くことによって、紹介するものの情報に強くなります。
調べる力が身に付く
就労支援の利用者さんにブログを教えた方がいい理由5個目は、調べる力が身につくことです。
ブログを書くとき必要なのは、書く内容を調べることです。
ひとつ前にでも述べましたが、例えば何かを紹介するときなどは、そのものの情報が必要です。
情報を得るとき調べる方法は、ネットで調べるのがほとんどです。一昔前までは、図書館に行って書籍を読んだりするのが当たり前でしたが、今やネットに情報がわんさかです。
その情報を的確に得るためには、的確なキーワードでGoogleなどで調べることが大事になってきます。
言語化が苦手な人は、キーワードを見つけるのも苦労すると言いますが、調べる力が身につくとは、的確なキーワードを探せることに等しいことです。
ブログを書き続けていくと、自分が書いているブログに必要な情報を得るには、どんなキーワードで調べればいいのかを、試行錯誤して見つけることができます。
PCを使えるようになる
就労支援の利用者さんにブログを教えた方がいい理由6個目は、PCを使えるようになることです。
就労支援事業所に通っている利用者さんの中には、スマホやPCをうまく扱えない方も多くいます。
一般就労に就くとなったら、業種にもよりますが、PCは最低限使えた方が就職活動する幅も広がります。
ブログを書くと文章を早く書きたくなってきます。そのためには、ブラインドタッチやショートカットキーを覚えるのが必然となってきます。
ブログは内容によって文字数が変わりますが、内容を濃くするためには、5000〜1万文字くらい必要になってきます。
本格的にブログを書くなら、最低でもブラインドタッチやショートカットキーを覚えるのが必須です。
またブラインドタッチやショートカットキーを覚えることによって、一般就労に行ったとき、文書作成などに役立ちます。
PCを覚えるのにも役立つので、就労支援事業でブログを教えるのをおすすめします。
アイキャッチ画像作成を覚えられる
就労支援利用者さんにブログを教えた方がいい理由7個目は、アイキャッチ画像作成を覚えられることです。
アイキャッチ画像とは、ブログやサイトの記事に添付する画像のことを指し、記事のテーマを画像で伝え、人々の興味を引くことを目的としており、記事の始めや目立つ箇所に挿入されることが多いです。
YouTubeでいうサムネイルと一緒の役割です。
本格的なブログを書くときは必ず、アイキャッチ画像を作ります。その記事の内容や、見出しの内容などをイメージ画像と文字などで作ります。
いかに見やすくシンプルで分かりやすいアイキャッチ画像を作るかが大事なので、物事をまとめる力が身につきます。
普段、日常で生活している中で、アイキャッチ画像を作ることはほぼないと思います。だからこそ、アイキャッチ画像を作ることができるのは、一般就労にとって重宝されるスキルです。
ワードプレスを使うことができるようになる
就労支援利用者さんにブログを教えた方がいい理由8個目は、ワードプレスを使うことができるようになることです。
ワードプレスとは、専門的なプログラミング知識がなくても、直感的にブログやサービスサイトを作れるサービスです。原則無料で使用できるのも大きなメリットです。
本格的にブログを書いてもらうとなったら、ワードプレスでブログやサイトを開設して、行なった方がいいです。
ワードプレスの使い方のスキルを持っていると一般就労で重宝されます。
もちろん最初は、はてなブログなどの無料ブログやnoteで練習してもらってもいいと思いますが、最終的に、ワードプレスでブログを書けるようになるのが一番いいです。
事業所さんによってはすでに、ワードプレスでサイトを持っているところもあると思いますが、そういうときは、ブログを投稿できるようにしてあげるのがいいでしょう。
ワードプレスではブログを装飾することができます。太字・赤字・下線など入れたり、リンクや画像挿入、見出し作成など幅広くできます。
ちなみにこのブログもワードプレスです。
余談ですが、ワードプレスでブログ投稿までできるようになったら、サイト作成をやってもらうのもいいと思います。サイト作成もできるようになったら、自分で仕事も取ることも可能ですし、一般就労で必要な人材になること間違いなしです。
SEO対策を覚えることができる
就労支援利用者さんにブログを教えた方がいい理由9個目は、SEO対策を覚えられるようになることです。
SEO対策とは、検索エンジン最適化といい、特定のサイトおよび記事が検索したとき上位に表示されるようにする施策のことを言います。
本格的にブログを書くなら、SEO対策が必須です。SEO対策しなかった記事は、検索しても出てきません。
SEO対策のやり方はいろいろありますが、ブログ書く上でもっとも大切なのが、「キーワード設定」です。
よく検索されているキーワードを設定することで、上位表示される可能性が高くなります。
例えば、一般就労に入ったとき、そのサイト記事が上位表示されてなかったら、SEO対策の観点から記事をリライトできるかもしれません。
就労支援事業においてブログを教えるときは、SEO対策まで教えることをおすすめします。
分析力が身に付く
就労支援利用者さんにブログを教えた方がいい理由、最後は、分析力が身につくようになることです。
ブログ運用で大事なのは執筆だけじゃなく、分析です。
ブログは書いたら終わりじゃありません。記事が上位表示され、読者に読まれるのが大事です。
ただ、記事が上位表示されるまで早くて3ヶ月はかかりますが、自分の記事が何位にいるかが大事です。
10位以内に入れれば読まれる確率が高くなりますが、検索2ページ以降は読まれる確率少なくなります。
そのとき、分析が大事です。自分が設定してキーワードでちゃんと流入しているのか、など大事になってきます。
もし違うキーワードで入ってきているのなら、キーワード設定を変えた方がいいかもしれません。
また、自分の設定しているキーワードで入ってきても10位以下だった場合、本文にキーワードを追加した方がいいか、コンテンツを増やした方がいいか、などいろいろ考えられます。
ブログはいつでも書き換えられるので、分析して検証できます。
就労支援において利用者さんにブログを教えることで分析力を身につけることもできます。
分析力を身につけることで、物事を客観的に判断する力も身につけられると思うので、利用者さんにブログを教えるのをおすすめします。
以上のように、就労支援事業において、利用者さんにブログを教えた方がいい理由を10個解説してきましたが、最後に利用者さんがブログを習う上でのデメリットと解決方法も紹介していきます。
就労支援で利用者さんがブログを習う上でのデメリットと解決方法
就労支援で利用者さんがブログを習う上でのデメリットは以下の3個です。
- 慣れるまで書くのに時間がかかる
- 頭使うので疲れる
- 結果が出るまで時間がかかる
ひとつづつ解説します。
慣れるまで書くのに時間がかかる
本格的にブログを書けるようになるには時間がかかります。
ブログの上達方法は、ブログを書き続けることなので、ブログ書くことがおっくうにならないようにしなくてはなりません。
そのために、最初からSEO対策をするブログではなくて、利用者さん自身の考えや想い、または事業所の作業など、簡単な日記のようなブログから書いてもらうようにしましょう。
書くのが日課になったり、楽しくなってきたら、SEO対策に特化したブログを教えていくやり方がいいです。
頭使うので疲れる
ブログを書くのに、頭はすごい使いますし、めちゃくちゃ疲れます。
ブログは公開するものなので、「読みやすい文章はどのように書いた方がいいか?」など考えることが多く、そこで頭をふんだんに使います。
本格的なブログ1本書いたときは、どっと疲れが出ます。
疲れるので、ブログ書くの嫌になる人もいます。
そうならないためにも、ブログを書いてもらっているときは、しばしば休憩をとってもらった方がいいです。
どうしても、ブログを書いている最中は、休憩でも頭を動かしがちです。
休憩の時は、PCの前から離れてもらうようにしましょう。
結果が出るまで時間がかかる
「分析力が身につく」の項目でも述べましたが、SEO対策したブログは結果が出るまで早くても3ヶ月ほどかかります。
早く結果が見たい人には不向きですが、気長に待てるといいですね。
なので、待っている間は、違う記事を書いてもらうのがいいです。最初の記事の結果が出るまで3ヶ月ありますから、記事を書き続けているといつの間にか、ブログスキルも上達しています。
上達したブログスキルを使って、最初に書いた記事を見直したとき、つたない文章だなと思ってくれたら、利用者さんのブログのスキルアップに成功です。
まとめ:就労支援事業でブログの書き方講座を取り入れた方がいい理由10選!
今回は、就労支援事業でブログの書き方講座を取り入れた方がいい理由について、当事者目線で10個解説してきました。
- アウトプット(言語化)できる
- 頭の中を整理できる
- ライティングを覚えることができる
- 紹介するものの情報に強くなる
- 調べる力が身に付く
- PCを使えるようになる
- アイキャッチ画像作成を覚えられる
- ワードプレスを使うことができるようになる
- SEO対策を覚えることができる
- 分析力が身に付く
就労支援事業所に通っている利用者さんでブログをやりたいと思っている人もいると思いますし、何か新しいスキルを身につけたいと思っている方には、ぜひブログを教えてほしいです。
また、利用者さんにとって、身につけて損はないスキルですので、ブログを作業に取り入れようと思っている事業者さんはぜひやってほしいです!